リニアアクチュエータの選択方法

選択基準

モータの直径

モータの直径(フレームサイズとも呼ばれる)は、モータの筐体の最も近い mm で表される直径です。通常、アプリケーションにおいて使用できる空間に合ったモータ直径から DLA のサイズを検討してください。一般的に、モータのフレームサイズが大きければ大きいほど、推力も大きくなります。

ステップ角

ステップ角が小さいと、推力は大きくなりますが速度が遅くなります。また、位置精度は良くなります。

ロータのサイズ

これは、モータ内のロータの大きさを示す文字コードです。ロータが大きいと推力も大きくなりますが、これにより必ずしもモータのサイズに影響があるわけではありません。

1ステップあたりの直線移動量

1ステップでモータのリードスクリューが移動する距離です。

マグネットタイプ

マグネットが強ければ、同じ電流、大きさでも推力が大きくなります。フェライトマグネットは、強さは弱いもののコストは低くなります。より高価なネオジムマグネットは、高性能アプリケーション向けの強力なマグネットです。

定格電圧

定格電圧でモータを作動させることにより、カタログの性能が実現します。チョッパードライバを使って、モータへの電圧および電流を変化させ、特定のアプリケーション要件に合わせることができます。

ドライバタイプ

選択するモータのタイプは、アプリケーションで使用されるドライバのタイプと一致している必要があります(ユニポーラは6本ワイヤ、バイポーラは4本ワイヤ)。

キャプティブ対ノンキャプティブ

キャプティブ設計により、シャフトの純粋な並進運動が実現するため、スペースが限られるアプリケーションには最適です。ノンキャプティブ設計は、ストロークがより長くなります。

 デジタルリニアアクチュエータ(DLA):
 20 D A M 10 D 2 U -L
 20  モータの直径
D  DLA
 A ステップ角
A = 15 °
B = 7.5 °
 M ロータのサイズ
M = ミディアム
L = ラージ
 10 1ステップあたりの直線移動量
05 = .0005"
10 = .001"
20 = .002"
30 = .003"
40 = .004"
 D マグネットタイプ
B = フェライト
D = ネオジム
 2 電圧
1 = 5V
2 = 12V
 U ドライバタイプ
U = ユニポーラ
B = バイポーラ
 L キャプティブ/ノンキャプティブ設計
K = キャプティブ
L = ノンキャプティブ