DCブラシレスモータにする理由

DCブラシレスモータにする理由

 

ポルテスキャップは、スロット付き、スロットレスの2種類のDCブラシレスモータ技術を提供しています。これらのDCブラシレスモータは、どちらも2または4の極対数を持

つ永久磁石ロータを使っています。スロット付きDCブラシレスモータは、ステータのスロットにコイルが挿入されています。このスロットにより、モータの非通電時ロータは平衡位置を持つようになります。この抵抗トルクは、コギング、またはディテントトルクと呼ばれています。スロットレスDCブラシレスモータは、自己保持型の円筒コイルを有しているため、ディテントトルクが発生せず、ロータは平衡位置を持ちません。どちらのDCブラシレスモータ技術も、高効率、高速、ホールセンサ/センサなし、および高速での低い鉄損などを特徴としています。

従来のDCモータは、回転する電機子と固定磁石を整流子およびブラシと組み合わせて自動整流しています。比較すると、DCブラシレスモータは逆の設計になっています。永久磁石が回転し、巻線はステータの一部となります。これらは、整流子・ブラシシステムを使用せずに稼働させます。よって、機械的整流がないため、DCブラシレスモータは、問題を抱えることなく長い耐用年数を実現し、なおかつ非常に高速で稼働させることができます。DCブラシレスモータの整流は、電子的に行われます。モータのバック EMF(逆起電力)をモニタリングして、または位置センサを使用して整流を行うことができます。

スロット付きステータ構造を持つモータモデルの特殊性:
米国で製造され、サイズ 5 〜 15(直径 12.7 mm 〜 38.1 mm)で利用可能です。各モデルには 2 つのバージョン(例:B1106-050A と B1106-050B)があり、「A」は三相巻線が三角結線されたもの(∆)、および「B」は一定のトルクに必要な電流をやく半分にする星形結線(Y)を意味します。

DCブラシレスモータの構成およびバリエーション

詳細 特性 メリット
永久磁石 DC モータ設計 直線トルク/速度曲線(鉄損は考慮しない)、トルクは電流に、速度は電圧に比例 速度・位置制御の容易さ
ブラシレス設計 寿命は、ボールベアリングの摩耗のみに影響を受け、ブラシ摩耗は無関係に 非常に長寿命、高い信頼性、環境による影響なし。アークなし、無塵。可聴ノイズ、電気的ノイズ低減
オートクレーブ対応バージョン 適切な密閉、および最適化設計 オートクレーブおよび滅菌サイクルへの耐性。 密閉機能で汚染を防止
モータハウジングに取り付けた静的巻線 熱放散の改善 オーバーロード機能

スロット付き対スロットレスモータ技術

詳細 スロット付き" スロットレス
過酷な環境に耐える能力/オートクレーブ対応 ++ +
トルク/パワー比 ++ +
高速機能 + ++
バッテリ寿命 + ++
ディテントトルク - +

フィードバックオプション

詳細 特性 メリット
ホールセンサなしバージョン 一般的に紡錘用のアプリケーションに使用 高いコスト効率。環境による影響小。接続ワイヤ 3 本のみ
ホールセンサ付きバージョン 通常、速度または荷重を変化させる必要があるアプリケーションで使用 非常にシンプルな整流回路
エンコーダまたはレゾルバ付バーション 通常インクリメンタルモーションに使用 非常に正確な速度・位置制御
一体化電子回路付バージョン ホールセンサおよび指令回路をモータに一体化 プラグアンドプレイ構成
ブラシ付きDCモータのような稼働が可能

追加情報

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