人工呼吸器（PEEP）

人工呼吸器は、肺炎、COPD（慢 性閉塞性肺疾患）、肺感染症、脳損 傷、または全身麻酔後の合併症など、正 常な呼吸に影響を及ぼす状態に直面した患 者をサポートするための重要なツールです。人 工呼吸器は、モータでタービンを駆動して酸素を 肺に送り込み、二酸化炭素を除去します。モータは、 流量や圧力、I:E比（吸気時間呼気時間比）などを維持す るために重要な役割を果たします。

ある世界的な人工呼吸器メーカーは、呼気終末陽圧（PEEP）用 ブロアに使用するために、低モータノイズで一体型のドライバ電子回 路（2ワイヤBLDC）を備えたシステムを設計できないかと、ポルテス キャップに打診しました。この装置は、肺の虚脱を防ぐために、各呼吸の終 わりに陽圧を肺に送り込むものです。ポルテスキャップはこの用途に対し、集 積電子回路で2ワイヤ動作を実現する16ECP Ultra EC™スロットレスブラシレス DCモータを採用しました。顧客と協力して付加価値のある要素をアセンブリに組み込 み、人工呼吸器の絶縁試験時間の低減を図りました。Ultra ECモータを使用することで、 モータ温度、ノイズ、信頼性の要件を満たすことに成功したのです。今回の用途は重要 な医療機器であったため、顧客はポルテスキャップの施設で設計と生産の監査を行 うことを求め、それらにも無事合格しました。

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