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三方バルブ

July 22, 2022

バルブは、HVACシステム内で熱 媒や冷媒の流れを制御するために、 多くの用途で使用されています。HVAC 産業では、冷媒としてCO2の使用を増や すことが新たなトレンドとなっています。これ は、CO2の熱伝達容量が従来の冷媒に比べて大 きく、システム全体の効率性を向上できるためです。 このような特性によって効率性に関する新たな規制に 準拠できるため、CO2の使用をベースとした高温用「三方」 バルブの開発が始まりました。三方バルブでは、冷媒の流れ が閉ループの熱循環回路内(2方向)に制限され、必要に応じて主 分配回路(3つ目の方向)に方向転換されます。バルブアクチュエータ は加熱装置の近くに配置できるため、CO2冷媒で使用するバルブは、 125°Cという高い周囲温度で機能する必要があります。

ある世界的なHVAC製造メーカーは、自社の新たな三方バルブに求められる高 い周囲温度に耐えうるモータソリューションを見つける必要があったため、ポルテ スキャップにソリューションの提供を打診しました。ポルテスキャップでは42M048 キャンスタック型ステッピングモータを選択し、高い周囲温度に耐えられるように改良す ることで、お客様の要件を上回ることができました。研究開発チームはすべてのコンポーネン トを徹底的に解析し、モータが125°Cで動作するための要件を特定したのです。その結果、 最大巻線温度が200°Cの特殊コイルを選択し、ベアリング、潤滑油、接着方法を変更し ました。一般的に、マグネットの強度が理由で温度を下げる必要がありますが、ポルテ スキャップは高エネルギーのフェライトマグネットを使用することで、望ましい性能 を実現しました。ポルテスキャップが有する高温用途での経験が、三方バルブに 適した堅牢なソリューションを開発するための鍵となったのです。

改良タイプの42M048D キャンスタック型 ステッピングモータ

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Highlights
  • コンパクト設計、 低い一体化コスト
  • 高い周囲温度
  • 高エネルギー磁石
  • 容易にカスタマイズ 可能
  • クラスH絶縁